たった78年くらい前は、日本は戦争して、今のあたりまえが、違う。その最中、将来のこと、大切な人のことを考えるって、覚悟やなと感じました。
ストーリーは現代からタイムスリップした女子高生と、終戦間近の特攻隊員との恋愛話。
けれど、この映画では、今の価値観と当時の価値観ってさほど変わらなかったんじゃないかな、と思いました。
親や上からのしつけや教育、非国民扱いにされるから、皆がそうだからと、自分の意見を言わなかっただけで、思うことは自由。けれど、目の前の現実を見て、どんなに苦しかったんだろうな。
日本は負ける、敵機に突っ込んだとて、と当時の若者たちも、どっかで思っていたんだろうな。
「もうどうでもいい」「みんながそう言うからそうしよう」じゃなく、
「自分はこうしたい」「自分で選択して自分の道を生きる」ことをもっと伝えたかったと私は感じました。それは今も戦争中も同じ。ってこと。
目に見えないものに対し、周りに合わせたほうが正解なのかなあじゃなく、凸凹でも、自分の得意を活かすことで、自分は生きます!と涙を拭きながら思いました。
主役のお二人もすばらしかったけど、自分の一押しは「松坂慶子さん」「中嶋朋子さん」。
若者に交じって、食堂のおかみさん役の松坂慶子さんが入るとグッと緊張感が生まれるし、お母さん役の中嶋朋子さんの子供との会話の中での距離感というか、成長を感じる瞬間に感動しました。
福山雅治さんの曲も、もちろんです。